ISBN:4101186332 文庫 舞城 王太郎 新潮社 2007/06 ¥420

文庫で出ていたので久しぶりに舞城王太郎を読む。「みんな元気」も同時に買って読んだ。

みんな元気に収録されている3編は文章に違和感を感じる。句読点を使わずに言葉を並べ立てている箇所がウザくなってしまった。

■みんな元気
全編通して愛情というものが溢れていて、お腹いっぱいでもう食べられないのにまだ半分残っている丼に向かっているような気持ちになる。父親のいなくなった娘に対する愛情には胸を打たれるけど、他の部分の愛情がちょっと多すぎる気がする。
みんなこんなに愛情を持って生きているのか?僕は違う。

■Dead for Good
挿絵が良かった。

■矢を止める五羽の梔鳥
文章がスベっている感じがする。

■スクールアタック・シンドローム
僕もロールケーキをまるごとかじりながら床に寝転んで猫のマネをして泣くようになるだろうか?たぶん僕はそういうことをするべきなんだろうけど、恥ずかしくてできない。

■我が家のトトロ
自分のやりたいことに向かっていた方が、失敗の繰り返しだとしても他のことをしているよりも幸福だという話。
僕にとって「正しい」ことってなんだろう?
僕は自分が何をしたいのかすらわからなくなってしまった。

■ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート
苛められて、首の骨を折られて、性的虐待を受けて、料理されて食われるソマリアさんが可愛くて良い。
この作品だけ書き下ろし。

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DPS

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