赤単ドラゴンストームの解説
2007年12月8日コメント (2)プロツアー、世界選手権では毎回トッププレイヤー達によってメタゲームを変える新しいデッキがお披露目される。
今回は赤単のドラゴンストームだ。
ドラゴンストームは《煮えたぎる歌/Seething Song(MRD)》の退場と共に死んだと思われていたが、ローウィンから《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》を得て復活した。
デッキは世界選手権の公式ページに載っているのでそちらを見てほしい。
このデッキは勝ちパターンが複数ある。
《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》と《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》のコンボ、《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》からのドラゴンストーム、8枚のタメ土地と《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》からのドラゴンストーム、《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》素出し。
《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》（以下秘匿土地と記述）から決まるコンボは最短4ターンと以前のドラゴンストームと変わらないスピードを持つ。
■デッキの中身に対する簡単な解説
4 Fungal Reaches
4 Molten Slagheap
タメ土地が8枚。赤マナが出るタメ土地を全力で採用している。
《煮えたぎる歌/Seething Song(MRD)》がなくなってしまった以上、ヘルカイト及びドラゴンストームを打つためにはタメ土地が必須だ。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》で勝てるプランが無い初手でタメ土地が無いならマリガンするべき。
4 Grapeshot
4 Incinerate
3 Rift Bolt
4 Shock
デッキのエンジンとなる火力。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》が無い場合は3枚使って7点。身を守るためにクリーチャーに打ち込むことも勿論ある。
4 Spinerock Knoll
デッキの主役。秘匿の優先順位はドラゴンストーム、《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》、《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》、その他火力。
4 Lotus Bloom
4 Rite of Flame
マナ加速。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》パターンでも最小で7マナ必要。秘匿土地の起動も体感で2マナかかるので（秘匿土地からマナが出ないため）マナ加速なしでは簡単には決まらない。
■ドラゴンストームを使用したトーナメントレポート
MO8人トーナメントに出場。山を3枚《砂漠/Desert(TSB)》、2枚《硫黄泉/Sulfurous Springs(ICE)》に変更。サイドボードのドデカと各種ストームを減らして《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》を3枚入れてみた。同キャラや青相手に活躍するんじゃないかなと思って試しに。
1回戦 青黒マネキン
1本目
初手、ヘルカイト、《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》、《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》、《火葬/Incinerate(ICE)》、《ドラゴンの嵐/Dragonstorm(TSB)》、山
睡蓮とドラゴンストームはあるが、土地が一枚で4マナ以上出るプランが無い。マリガン。
マリガン後も土地一枚なので再度マリガン。
ダブルマリガン後は火力3枚と《砂漠/Desert(TSB)》2枚。勝てるプランはあまり無いがやるしかないだろう。
後手1枚目のドローがタメ土地と良いスタート。相手の初動が3ターン目に《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》想起というのも良い知らせ。マネキンは妨害手段に乏しく勝ちも遅いデッキなので相性は非常に良い。
《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》と《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》を出されたので鉄足を火葬。《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》は《砂漠/Desert(TSB)》ほっておく。
ヘルカイトを引いたのだが、《造物の学者、ヴェンセール/Venser， Shaper Savant(FUT)》でタメ土地を戻され4マナしか出ない。相手はもう7マナもある。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》を引いたので7マナあれば手札の2枚の《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》で勝てる。
《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》でもう一度タメ土地を戻されるが、3ターン後《炎の儀式/Rite of Flame(CSP)》を引いてぴったり7マナ揃って勝ち。
2本目
1マリガン後、ドラゴンストーム、儀式2枚、山2枚、Ancient Grudgeとなかなか良い手札でスタート。
しかし相手2ターン目に《髑髏の占い師/Augur of Skulls(FUT)》。マナを守るためAncient Grudgeと火力を捨てたが、《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》、《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(MRD)》と連打され土地を引けず負け。
3本目
《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》3枚で土地なし。ヘルカイトはあるがドラゴンストームはないのでマリガン。
マリガン後は秘匿土地含む土地5枚と《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》。厳しいが引いて良くなるカードが多い手札なのでキープ。
秘匿土地でドラゴンストームを掴むことに成功して一気に良い手札に。あとは7点分火力を引くだけで良い。
そこからショック、火葬、ショックと引いて相手の《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》想起の返しに27点。ぶんまわり。
2回戦 青緑フェアリー
1本目
秘匿土地含む土地4枚、ドラゴンストーム、儀式2枚。ドラゴンストームが早く打てる手札。
秘匿土地では《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》を選択。ヘルカイトはライブラリから出す方が良いだろう。
相手がフェアリーだったので儀式カウンターを警戒して最速ストームは出さず。火力をクリーチャーに使ってタメ土地をタメ続けて引いていたヘルカイト→ドラゴンストームで勝ち。
2本目
1マリガン後、火力2枚、山、タメ土地、ドラゴンストーム、睡蓮でスタート。いつ睡蓮待機させようかな・・・と考えていたがいきなり2枚目を引いたのですぐに待機。
4ターン目、相手は《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》で一枚カウンターしてくるが、儀式も引いていたので4キル。ぶんまわり。
手札破壊を連打するようなデッキには辛いですが、黒緑やマネキンが多い現在のメタでは赤単ドラゴンストームは良い選択肢だと思います。
世界選手権でこのデッキを持ち込んでいるNassif， Gabriel とChapin， Patrick A がトップ8に残っています。
昨年同様ドラゴンストームが世界を制するのか？
今年も3人がTOP8入りした日本勢が三度世界選手権を勝ち取るのか？
国別代表戦も同点1位まで上がってきている！
全ては（日本時間で）月曜日に明らかに！
かねぴーさん9位おしい・・・。
今回は赤単のドラゴンストームだ。
ドラゴンストームは《煮えたぎる歌/Seething Song(MRD)》の退場と共に死んだと思われていたが、ローウィンから《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》を得て復活した。
デッキは世界選手権の公式ページに載っているのでそちらを見てほしい。
このデッキは勝ちパターンが複数ある。
《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》と《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》のコンボ、《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》からのドラゴンストーム、8枚のタメ土地と《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》からのドラゴンストーム、《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》素出し。
《背骨岩の小山/Spinerock Knoll(LRW)》（以下秘匿土地と記述）から決まるコンボは最短4ターンと以前のドラゴンストームと変わらないスピードを持つ。
■デッキの中身に対する簡単な解説
4 Fungal Reaches
4 Molten Slagheap
タメ土地が8枚。赤マナが出るタメ土地を全力で採用している。
《煮えたぎる歌/Seething Song(MRD)》がなくなってしまった以上、ヘルカイト及びドラゴンストームを打つためにはタメ土地が必須だ。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》で勝てるプランが無い初手でタメ土地が無いならマリガンするべき。
4 Grapeshot
4 Incinerate
3 Rift Bolt
4 Shock
デッキのエンジンとなる火力。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》が無い場合は3枚使って7点。身を守るためにクリーチャーに打ち込むことも勿論ある。
4 Spinerock Knoll
デッキの主役。秘匿の優先順位はドラゴンストーム、《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》、《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite(TSP)》、その他火力。
4 Lotus Bloom
4 Rite of Flame
マナ加速。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》パターンでも最小で7マナ必要。秘匿土地の起動も体感で2マナかかるので（秘匿土地からマナが出ないため）マナ加速なしでは簡単には決まらない。
■ドラゴンストームを使用したトーナメントレポート
MO8人トーナメントに出場。山を3枚《砂漠/Desert(TSB)》、2枚《硫黄泉/Sulfurous Springs(ICE)》に変更。サイドボードのドデカと各種ストームを減らして《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》を3枚入れてみた。同キャラや青相手に活躍するんじゃないかなと思って試しに。
1回戦 青黒マネキン
1本目
初手、ヘルカイト、《裂け目の稲妻/Rift Bolt(TSP)》、《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》、《火葬/Incinerate(ICE)》、《ドラゴンの嵐/Dragonstorm(TSB)》、山
睡蓮とドラゴンストームはあるが、土地が一枚で4マナ以上出るプランが無い。マリガン。
マリガン後も土地一枚なので再度マリガン。
ダブルマリガン後は火力3枚と《砂漠/Desert(TSB)》2枚。勝てるプランはあまり無いがやるしかないだろう。
後手1枚目のドローがタメ土地と良いスタート。相手の初動が3ターン目に《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》想起というのも良い知らせ。マネキンは妨害手段に乏しく勝ちも遅いデッキなので相性は非常に良い。
《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》と《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》を出されたので鉄足を火葬。《時代寄生機/Epochrasite(FUT)》は《砂漠/Desert(TSB)》ほっておく。
ヘルカイトを引いたのだが、《造物の学者、ヴェンセール/Venser， Shaper Savant(FUT)》でタメ土地を戻され4マナしか出ない。相手はもう7マナもある。《紅蓮術士の刈り痕/Pyromancer’s Swath(FUT)》を引いたので7マナあれば手札の2枚の《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》で勝てる。
《裂け目翼の雲間を泳ぐもの/Riftwing Cloudskate(TSP)》でもう一度タメ土地を戻されるが、3ターン後《炎の儀式/Rite of Flame(CSP)》を引いてぴったり7マナ揃って勝ち。
2本目
1マリガン後、ドラゴンストーム、儀式2枚、山2枚、Ancient Grudgeとなかなか良い手札でスタート。
しかし相手2ターン目に《髑髏の占い師/Augur of Skulls(FUT)》。マナを守るためAncient Grudgeと火力を捨てたが、《ファイレクシアの鉄足/Phyrexian Ironfoot(CSP)》、《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer(MRD)》と連打され土地を引けず負け。
3本目
《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》3枚で土地なし。ヘルカイトはあるがドラゴンストームはないのでマリガン。
マリガン後は秘匿土地含む土地5枚と《睡蓮の花/Lotus Bloom(TSP)》。厳しいが引いて良くなるカードが多い手札なのでキープ。
秘匿土地でドラゴンストームを掴むことに成功して一気に良い手札に。あとは7点分火力を引くだけで良い。
そこからショック、火葬、ショックと引いて相手の《熟考漂い/Mulldrifter(LRW)》想起の返しに27点。ぶんまわり。
2回戦 青緑フェアリー
1本目
秘匿土地含む土地4枚、ドラゴンストーム、儀式2枚。ドラゴンストームが早く打てる手札。
秘匿土地では《ぶどう弾/Grapeshot(TSP)》を選択。ヘルカイトはライブラリから出す方が良いだろう。
相手がフェアリーだったので儀式カウンターを警戒して最速ストームは出さず。火力をクリーチャーに使ってタメ土地をタメ続けて引いていたヘルカイト→ドラゴンストームで勝ち。
2本目
1マリガン後、火力2枚、山、タメ土地、ドラゴンストーム、睡蓮でスタート。いつ睡蓮待機させようかな・・・と考えていたがいきなり2枚目を引いたのですぐに待機。
4ターン目、相手は《神秘の蛇/Mystic Snake(TSB)》で一枚カウンターしてくるが、儀式も引いていたので4キル。ぶんまわり。
手札破壊を連打するようなデッキには辛いですが、黒緑やマネキンが多い現在のメタでは赤単ドラゴンストームは良い選択肢だと思います。
世界選手権でこのデッキを持ち込んでいるNassif， Gabriel とChapin， Patrick A がトップ8に残っています。
昨年同様ドラゴンストームが世界を制するのか？
今年も3人がTOP8入りした日本勢が三度世界選手権を勝ち取るのか？
国別代表戦も同点1位まで上がってきている！
全ては（日本時間で）月曜日に明らかに！
かねぴーさん9位おしい・・・。
コメント
サイド後、後手だと一枚抜くことが多いです。