PTQ仙台レポ

デッキは緑黒白ROCK(フィラデルフィアで優勝したやつです）
メインの《ジェラードの評決/Gerrard’s Verdict(APC)》2枚が《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》2枚に置き換わってます。サイドも根絶やトーモッド、ガドックを追加し、《滅び/Damnation(PLC)》は抜いてます。

1回戦　青黒フェアリー　×○○
1本目、《霧縛りの徒党/Mistbind Clique(LRW)》2枚で負け。
3本目、相手トリプルマリガンノーランドから思考囲いでボブ抜いたのに負けそうだった。トリプルしたのを見て、思考囲い打てれば相手に何も残らないだろうと、6枚で1ランドキープしてしまったため。もう一回はマリガンすべきだった。

2回戦　緑黒白ブレイズ　○○
1本目、相手が《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(MRD)》とブレイズでアドバンテージ取ってるんだけど、引きが弱くてこちらの土地がやばくなってきたところで《名誉回復/Vindicate(APC)》と《永遠の証人/Eternal Witness(5DN)》引けて勝ち。

3回戦　ドレッジ（タカナシさん）　○○
関東のPTQや各種予選で当たることも多いタカナシさん。
1本目、相手ダブルマリガンからセラピーで《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》2枚落として発掘するも、ロクなものが落ちず勝ち。
2本目、力戦をバウンスされ、墓地にインプが一枚の状態で《打開/Breakthrough(TOR)》打たれるも、発掘が続かず勝ち。

4回戦　ID
5回戦　ID

決勝1回戦　緑黒白ブレイズ（2回戦の人）　○○
1本目、相手の土地が平地、《嘆きの井戸、未練/Miren， the Moaning Well(SOK)》で止まって勝ち。
2本目、相手が2ターン目に土地置かなかったのでセラピーで長老を指定すると2枚落ちて勝ち。

準決勝　ドレッジ（タカナシさん）　×○○
1本目、相手が打開しても発掘が続かないという事態が発生し、かなりいい勝負になるが、
1．ナルコメーバ3体に殴られてライフが怪しい
2．墓地に《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》がある
という事態にビビってしまい、早く勝負を決めにいきたくて、《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum(ODY)》を割らずにブロッカーとして出てきた《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》を《名誉回復/Vindicate(APC)》してしまう。
相手のライフは4まで減ったが、返しでゾンビトークンが7体出てしまい負け。
そのままターンを返しても良くなる見込みは少なかったが、ディード引くチャンスも増えてたし・・・。

2本目、森、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt(TSB)》、《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》、《強迫/Duress(USG)》、《虚空の力線/Leyline of the Void(GPT)》2枚、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》をキープ。
1ターン目、デッキに1枚のトーモッドより長老や、ディードを針で指定する可能性があると思ってトーモッドは置かず。
2ターン目、土地引けずエンド、力戦一枚戻される。
3ターン目、森引いてタルモ、針は無いと見てトーモッド設置。力戦2枚目も戻される。
その後、2，3ターン発掘されるがナルコメーバや《黄泉からの橋/Bridge from Below(FUT)》が落ちなかったので放置。場に《朽ちゆくインプ/Putrid Imp(TOR)》がいるので簡単にはトーモッドを起動できない。
やっとフェッチを引いたところで思考囲い。手札に残ってた発掘の種を落とし、残りが《戦慄の復活/Dread Return(TSP)》と《打開/Breakthrough(TOR)》なのを確認してトーモッド起動。
次のターンに強迫で打開を落として勝ち。

3本目、1マリガン後、力戦、《思考囲い/Thoughtseize(LRW)》、《強迫/Duress(USG)》、《タルモゴイフ/Tarmogoyf(FUT)》、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg(LRW)》、《名誉回復/Vindicate(APC)》をめちゃくちゃ悩んでキープ。
1ターン目、ディード引いて、エンド。力戦戻されて負けを覚悟する。
2ターン目、フェッチ引いて囲い。手札を見るとインプと打開はあるが、他に捨てる手段がない。打開を捨てる。
相手のターン。自分にセラピー。
3ターン目、土地引いてタルモ。返しの発掘はインプがもう一枚落ちただけ。
4ターン目、土地引いて名誉回復を《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum(ODY)》に打つか迷う。ここで打っても起動して《臭い草のインプ/Stinkweed Imp(RAV)》が発掘される。しかし、墓地が豊かになってから発掘されたら即死。いま打って発掘が続かないことを祈るか？
このターン警告もらうぐらい長考した結果ガドックを出す。
相手のターン、普通にドロー。《朽ちゆくインプ/Putrid Imp(TOR)》を引いて出すのみに止まる。
5ターン目、また土地引いたが《樹上の村/Treetop Village(10E)》。力戦出せない・・・と思ったが、相手の土地が《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum(ODY)》しか起きてないので名誉回復で壊す。
6ターン目、アンタップ、ドローして力戦がガドックで出せないことに気づく。そういえば相手のターンのセラピーの指定が力戦じゃなかった。しかし、《破滅的な行為/Pernicious Deed(APC)》でブロッカーのゾンビトークン流して勝ち。

決勝　赤黒ゴブリン　○○
海外のプレイヤーだった。試しに英語で、「負けた方が1BOX、勝った方が16パックにしよう」、と言ってみたがまったく通じず、「パック譲れば投了してくれるのか？」とか言われてしまった。（シングルエリミネーションの決勝は賞品の分配と勝敗の決定は自由です。プロツアー行かないからパックくれれば投了するよ、というのも決勝に限り可能です。念のため。）
ゴブリンは完全にメタから切って、サイドから《滅び/Damnation(PLC)》も抜いてしまっているので不安だったが、相手のデッキリストを見ると《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》が2枚しか入っていない。これは勝てるかも・・・。

1本目、相手先手1マリガンで《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》スタート。
返しに囲いを打つとなんと手札がモックス、土地×2、《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal(TSP)》。もちろん司令官を抜く。
こちら長老経由で3ターン目《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》の勝ちパターンだが、返しで最も恐れていた《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》から《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》サーチ。
ハンデス引くことをライブラリに祈りながら引くと2枚目の《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》！
《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》から引かれた2枚のゴブリンとトップデッキしたと思われる《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》で追いつかれるも3枚目の教主を引いて、ディードで流して勝ち。めちゃくちゃ引き強かった。

2本目、ダブルマリガンしたが、初手は土地2枚、タルモ、《燻し/Smother(ONS)》、《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》とかなり良い内容。
相手1ターン目は《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》。こちらは《樹上の村/Treetop Village(10E)》置いてエンド。
返しに相手小考してから土地置いて、モックスに《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》刻印して《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》。さらに《スカークの探鉱者/Skirk Prospector(ONS)》をサクって《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》で5点！
これで手札の《燻し/Smother(ONS)》が俄然輝きを増してきました。残りの手札はこの時点では《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》か《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》だと読んでいたのですが、これで《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》を除去すれば相手が土地引くまで動きが止まります。
勿論、《草むした墓/Overgrown Tomb(RAV)》アンタップから戦長を燻してエンド。返しは《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal(TSP)》。
ここでドローが《破滅的な行為/Pernicious Deed(APC)》！
かなり3枚目の土地は前のターンに引いていたので理想的です。ここはタルモを出してフェッチ置いてエンド。
返しはエコー払わず。そしてタルモがインスタントとクリーチャーで2/3であることを確認すると2体でアタック。恐らくここでどうしてもタルモを除去したいのでしょう。《宝石の手の焼却者/Gempalm Incinerator(LGN)》が一番あり得る選択肢ですが、《モグの狂信者/Mogg Fanatic(10E)》で、「相手にダメージが3点通ればそれでいい。群集追いをブロックしたら除去しよう」と考えてる可能性もあります。モグと2枚交換なら（行為が控えてるからなおさら）悪くないし、焼却者の場合、群衆追いが残ってしまうのは最悪なので群衆追いをブロック。
スタック後にフェッチを起動すると相手はしまったという表情。結局追加の《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal(TSP)》でエンド。
こちらのドローはベイロス。相手の場にトークン3体とモックスがあるので勿論0でディードを使います。相手は5/6に育ったタルモをチャンプ。
返しは土地置いて《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》。2体で殴ってライフは9に。
続くターン、こちらのドローは2体目のベイロス。少々いらつきます。これほど良い場になったのに《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》でかなり厳しく、《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(P02)》か《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》でほぼ負けです。
相手は2体目の《ゴブリンの戦長/Goblin Warchief(SCG)》でエンド。こちらは土地を引きましたがよりによって《樹上の村/Treetop Village(10E)》。まだまだピンチが続きます。
しかし、返しも何も出されず、ようやく《ロクソドンの教主/Loxodon Hierarch(RAV)》に辿り着きました。そのまま《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》も《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》も引かれずに勝ちました。

終わったあと対戦相手にも言われたのですが、相手の《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(USG)》刻印が勝負を分けました。本人も、「燻しを持ってなければ《ゴブリンの群衆追い/Goblin Piledriver(ONS)》でそのまま勝ちだったが、燻し無しなら（群集追いを刻印して）《ゴブリンの女看守/Goblin Matron(P02)》から《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader(APC)》でも同様に勝ちだった」と言ってました。

最後の2試合は非常に長くなってしまいましたが、今でも余韻の残る印象的な試合で、僕自身これまでにないほど集中してゲームに臨みました。

ハリウッド本番ではこれ以上の集中力で素晴らしいゲームができればと思います。なんにせよ26歳にもなってようやく初のプロツアーです。最後のチャンスかもしれません。後悔のないようにしたいです。